点付け貼り工法 タイルエース 石材用 内・外装 石材用 石材低汚染品
タイルエース石材用 | |
張り付け可能時間 | 35分以内/23℃ |
10分以内/35℃ | |
標準使用量 | ビード塗布φ10mm 約1.6本/㎡(500ml規格) |
適用部材
<仕上材>
◆大理石
◆御影石
◆砂岩
◆石英
等の各種天然石
石材の寸法 | 600mm角以内 |
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石材の厚さ | 5~30mm以内 |
※裏面処理された石材は事前に接着性の確認を行った後施工して下さい。
<下地材>
◆コンクリート、モルタル面(含水率8%以下)
◆押出成形セメント板
◆合板(1類合板)、各種乾式ボード
◆ケイ酸カルシウム板(比重1.0以上)
◆ALCパネル(ポリマーセメントモルタルで下こすり)
◆石膏ボード
◆フレキシブルボード(オートクレーブ処理品)
※合板、石膏ボードなどの場合、極端な反り・暴れははく離の原因となるため、変形のないような十分な厚みのものを使用し、強度が不足している場合は、重ね張りを行う等の補強をして下さい。
注意が必要
●収縮の大きい乾式ボード下地
●塗装されている下地
●経年劣化下地(改修・補修)の場合
使用できない箇所
●直火が当たる箇所
●アスファルト下地
●常時80℃以上の高温がかかる箇所
●吸水調整材を施した下地
●浴槽内で常時水に浸漬している箇所
金物
本工法は、基本的に金物との併用です。
◆内外装…<高さ3m未満>自重受け金物※1(ZKK-1)
<高さが3m以上の場合>緊結金物※2
※1:石材の自重によるせん断力を上回る保持力を金物で確保できるものを使用する。
※2:石材の自重によるせん断力、風圧力(負圧)、地震時の慣性力の総和を上回る保持力を確保できる金物を使用する。
その他注意点
*不陸調整する場合、JIS A 6916(建築用下地調整塗材)のCM-2に適合する既成調合モルタルを使用して下さい。
*モルタル表面は金鏝仕上げとして下さい。
*吸水調整材やシーラーには接着剤がつかないので、接着剤が直接触れる箇所には使用しないで下さい。
*基本的には下地の各種ジョイント(ワーキングジョイント及びノンワーキングジョイント)では、石材は跨って張らないで下さい。
特長
(1)石材の張り付けに適した石材低汚染タイプの接着剤です。
(2)湿式及び乾式下地の内・外装の石材張りに使用できる接着剤です。
(3)内・外装用として多くの実績をもつ、耐久性に優れた弾性接着剤です。
(4)一液タイプであるため、作業が容易です。
(5)厚生労働省の指針値策定14物質を使用しておりません。
(6)フィルムパックのため取り出し易く、廃棄物が少なくなります。
施工方法(接着剤ダンゴ状塗布)
※1:緊結線による固定をする場合※2:自重受けを行う場合
接着剤ダンゴ状塗布 施工方法
張り代(ふかし代・接着剤厚み)が7mmを超える場合接着剤をダンゴ状塗布にて施工して下さい。※接着剤の張り代が7mm以内の場合は、接着剤をビード状に塗布して施工して下さい。(タイルエースFの接着剤ビード状塗布の施工手順を参照下さい)
※吸水調整材やシーラーには接着剤がつかないので、接着剤が直接触れる箇所には使用しないで下さい。
1.下地の検査、調整、清掃
タイル張りに先立ち、下地の浮きの有無、密着性・強度を確認して下さい。浮きは補修し、下地を充分乾燥して下さい。強度不足は補強して下さい。下地の汚れ(ゴミ、ほこり、水分、油など)や型枠離型剤、金属の錆、コンクリートのレイタンスは取り除いて下さい。不陸が大きい場合は、JIS A 6916のCM-2に適合する既成調合モルタルを使用して下さい。
※吸水調整材やシーラーには接着剤がつかないので、接着剤が直接触れる箇所には使用しないで下さい。
2.接着剤の取出し
タイルエース石材用のフィルムパックの端部をカッターまたはニッパー等で開封して下さい。専用のガン(クリーンパックガンCG)にセットして下さい。又必要に応じてノズルの先端をカットして下さい。開封した接着剤は直ぐに使い切って下さい。パック開封後の保存は出来ません。
3.接着剤の塗布
専用ガンを用いて、石材に接着剤を山のように盛り上げて(以下ダンゴ)塗布し、ダンゴ1点あたりの接着剤の大きさは直径約50mm以上(圧締時直径70mm程度)となるように塗布して下さい。
接着材の塗布例…<300mm角の場合>5点塗布、<400mm角の場合>9点塗布、<600mm角の場合>20点塗布
張り代とダンゴの高さ…<張り代10mmの場合>ダンゴの高さ20mm以上(60g/ダンゴ1点当たり)、<張り代15mmの場合>ダンゴの高さ25mm以上(90g/ダンゴ1点当たり)、<張り代20mmの場合>ダンゴの高さ30mm以上(120g/ダンゴ1点当たり)。
接着剤標準使用量…<張り代10mmの場合>1㎡当たり接着剤4~5本(3~4kg)、<張り代15mmの場合>1㎡当たり接着剤6~7本(約5kg)、<張り代20mmの場合>1㎡当たり接着剤約9本(約7kg)
※石材裏面に補強処理のない場合は、石材の割れ防止のため、下から1.5m程度までダンゴ数(ビード塗布の場合ビード数)を2倍にして下さい。
4.石材の張り付け
張り付け…接着剤を塗布後直ちに、石材を張り付けて下さい。石材の張り付けは接着剤の可使時間内に行って下さい。(タイルエース石材用の可使時間の目安は塗布後、10分以内/35℃、35分以内/23℃です)(原則として石材1枚ずつの施工とし、接着剤の塗り置きはしないでください。)石材の張り付けは原則下段から行います。石材を積み上げる時、下段の石材がぐらついて施工し難い場合は止水セメントや速硬化エポキシ系接着剤等で仮固定をして下さい。石材の自重を緩和する措置として自重受け金具等を高さ1.5m程度の間隔に設けて下さい。
圧締…石材は仕上げ材の面精度の基準位置までモミ込むように押さえつけて下さい。
緊結線の固定…石材の圧締が終了後、緊結線を壁面に固定します。
5.目地直し
接着剤の可使時間内に目地直しを行って下さい。
6.石材の清掃
接着剤が硬化後、カッター等で接着剤が薄くなるまで削って下さい。残った接着剤は、砂消し等で削って除去して下さい。硬化前は、有機溶剤(シンナー、アセトン)で除去もできますが、接着剤が広がって薄く残り、石材の経時での汚染を引き起こす場合があります。
7.目地詰め
接着剤が硬化(接着剤施工翌日以降)した後、目地詰め作業を行ってください。冬場(低温時)は硬化が遅くなりますので、硬化状態を確認した上で目地詰めを行って下さい。
使用上の注意
1.接着施工は5~35℃の環境温度で行って下さい。
2.降雨時、降雪時などで、接着面が濡れているような時の接着施工は避けて下さい。
3.接着施工に使用した塗布道具などは、接着剤が硬化する前に有機溶剤(シンナー、アセトン)を湿らせたウエス等でふき取って下さい。
4.接着剤は極めてカブレの少ない組成としていますが、皮膚などに付着したときは、速やかに石鹸などで洗って下さい。
5.本包装には防湿機能を持たせてありますので、ご使用時までは開封しないで下さい。
6.下地の防水は、接着施工とは別に行って下さい。
7.接着剤は、5~35℃の直射日光が当たらない場所に保管して下さい。
8.接着剤は湿気で硬化しますので、開封後は早めに使い切って下さい。
9.接着剤は本用途以外には使用しないで下さい。
10.接着剤を使いきってから廃棄して下さい。残っている場合は硬化させてから廃棄して下さい。廃棄する場合は地域の条例に基づき処理をして下さい。
11.シーリング材としては、変成シリコーン系で石材表面に汚れを発生しないものを使用して下さい。
12.接着剤が露出する場合は必ず目地詰めを行って下さい。
13.石材間の目地部をシーリング充填する場合は、最下部及び開口部上には水抜きを設置して下さい。
14.石材の種類によっては、汚染する場合がありますので事前に確認いただくか、弊社までお問合せ下さい。
取扱い上の注意
1.皮膚に触れると、体質により肌荒れの原因となる場合があります。ゴム手袋などの保護具を使って下さい。
2.皮膚に触れた場合は、すみやかに石鹸等を用いて洗い落として下さい。
3.目に入った場合は水でよく洗い流し、異常のある場合は医師の診察/手当てを受けて下さい。
4.作業場所はよく換気して下さい。
5.火気を近づけないで下さい。
6.詳細な内容が必要な場合は、安全データシート(SDS)を参照下さい。