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磨きタイルとは?施釉磨きタイルと無釉磨きタイルの違いを徹底解説

磨きタイルとは?施釉磨きタイルと無釉磨きタイルの違いを徹底解説

タイルにはさまざまな区分があります。成型方法による区分、吸水率による区分などがありますが、本記事では特に「施釉タイル」と「無釉タイル」という区分に着目して解説します。

施釉・無釉の「釉」とは釉薬(うわぐすり)を表す漢字であり、釉薬を使用しているか否かで区分されます。

  • 施釉タイル:釉薬をタイルに施している
  • 無釉タイル:釉薬が施されていない

また、タイルには表面仕上げによって「磨き」「グリップ」「マット」など細かな分類がありますが、今回は特に「磨きタイル」に注目し、施釉磨きタイルと無釉磨きタイルについて詳しく解説します。

 

施釉磨きタイルの特徴

施釉磨きタイルの特徴

施釉磨きタイルはインクジェットプリンティングという印刷技術を主に使用しており、タイル表面にデザインを印刷します。このため、多様なデザインが再現可能であり、特に大理石調のデザインが人気です。近年では技術進歩により、本物の石と見分けがつかないほど精緻なデザインが可能となっています。 (セラミックマーブル ニューボラカス

実際に存在する石材デザインの再現だけでなく、自然界に存在しないオリジナルデザインも可能です。(セラミックマーブル アトランタブルー

特徴

  • デザイン性が非常に高い:多彩で精密なデザイン表現が可能。
  • 耐久性は中程度:表層が約1mmと薄いため、傷がつきやすく、表面がゆらぐ場合があります。

無釉磨きタイルの特徴

無釉磨きタイルの特徴

無釉磨きタイルは釉薬を施さず、タイルの生地を直接磨き込んだタイルです。一般的には無地のプレーンデザインが多いです。(バチカン スーパーホワイト

生地の流し方を工夫し流れるようなデザインのタイル(セラセルベジャンテ ライト)、

生地の配合を調整した独特なデザイン(エクスストーン ギャラクシー)もあります。

セラセルベジャンテ ライト

エクスストーン ギャラクシー

また、技術の進歩により大理石調デザインを再現した無釉磨きタイルもあります(エクスストーン ブラック)が、施釉磨きタイルほどのデザインの自由度はありません。

また特殊な生地を使用するため価格が高くなる傾向があります。

エクスストーン ブラック

特徴

  • 耐久性が非常に高い:表面が硬く傷つきにくい。
  • デザイン性は中程度:施釉タイルに比べ表現力に制限があります。

比較とまとめ

施釉磨きタイルと無釉磨きタイルの比較一覧

項目 施釉磨きタイル 無釉磨きタイル
デザイン性 ◎ 豊富で精密な柄が可能 ○ 落ち着いた自然な質感
耐久性 ○ 表面がやや傷つきやすい ◎ 表面が傷つきにくい

まとめ

デザイン性を重視する場合は施釉磨きタイルを、耐久性を重視する場合は無釉磨きタイルを選ぶなど、用途や求める性能に応じて使い分けることで、タイル本来の特性を十分に活かすことができます。